見た目の可愛らしさと中身が一致するとは限らない
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犬と猫はともにペットとして飼育される数の多い動物です。
しかし、種類は違えど大体においてフォルムが似ている猫に比べて、
犬は驚くほど犬種によって姿形に違いがありますよね?
その結果、個人の好みが分かれることになります。
短頭種のパグやフレンチブルドッグなどは、
あのつぶれた顔が可愛いという人もいれば、
ブサイクで嫌いという人もいるでしょう。
その反対に、大半の人が可愛いと感じる容姿の犬もいるわけですが、
その可愛い見た目と中身が必ずしも一致するとは限りません。
ジャックラッセルテリアの場合
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ジャックラッセルテリアは小柄で愛らしい犬ですが、
元々キツネ狩りのために作出されただけあってとても狩猟意欲の高い犬です。
小さな体からは想像もできないほどエネルギッシュに動き回り、
何事にも興味津々で弾丸のごとく飛び出してしまうことも珍しくありません。
小さくてかわいいからといって侮ってはいけません。
とても賢い犬でもありますから、
トレーニングをしっかりと行えば扱いに困ることはありませんが、
必要なトレーニングを怠ってしまうようでは話は別です。
未熟な飼い主にはジャックラッセルテリアの有り余る体力を制御することは
はっきり言って不可能だと言えるでしょう。
ちょっと頑張ればなんとかなる程度の話しではありませんので、
狩猟本能に基づく行動をきちんと制御することや、
ありあまる体力に付き合えるだけの運動を行うことが、
自分には可能なのかをまずはしっかりと検討しましょう。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの場合
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キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは見た目が可憐で愛らしい上に、
初対面の相手にもフレンドリーに接することができる
人懐っこい一面を兼ね備えていることから、
家庭で飼育するのにもってこいの犬だと言えます。
いいことづくしとも言えるキャバリアですが、
その愛らしく人懐っこい見た目とは裏腹に非常に繊細な一面も持ち合わせています。
僧帽弁閉鎖不全という心臓疾患を持った個体が圧倒的に多いという点です。
もちろん全ての個体に当てはまるわけではありませんが、
50%以上という半数以上のキャバリアがこの疾患を発症する可能性がある
という説もあるほどこの症状を持つキャバリアに当たる可能性はあまりにも高いのです。
「僧帽弁閉鎖不全のない健康な子犬をください」というリクエストは
無理難題であると言わざるを得ません。
キャバリアを飼うのであれば、
この疾患と付き合っていく可能性があることを認知しておく必要があり、
またそのような疾患を持った犬と過ごすのだという心構えも必要になってくるでしょう。
発症したとしても健康な個体と変わらないくらいに元気に過ごすキャバリアもいますし、
過度な運動をさせないように、肥満にさせないようにと飼い主が少し注意するだけでも、
負担を軽くし、毎日を元気に過ごさせることは可能です。
飼い主の心構えや接し方次第でキャバリアとの生活は素晴らしいものになるのです。
ウェスト・ハイランド・ホワイトテリア(ウェスティー)の場合
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ウェスト・ハイランド・ホワイトテリア(ウェスティー)は
日本ではあまりメジャーな犬種ではありませんが、
まるい顔にちょこんとした三角の耳、それに足の短い胴体が相まって、
まるでぬいぐるみのように愛らしい見た目をした犬種です。
しかしながら、見た目のかわいらしさに反して、もともとは害獣駆除犬で、
気の優しい犬ではとても勤まらない任務を担っていました。
個体差があるとはいいますが、
一筋縄ではいかないということを覚悟しておいたほうが良いでしょう。
またこの犬種の特徴でもある真っ白な被毛ですが、
この美しさを保つためにはかなりの気合いが要されます。
写真だけ見るとサラサラとした毛を期待するかもしれませんが、
実際は粗毛(そもう)で、汚れがつきやすいという欠点があるのです。
元が白い分汚れると余計に汚く感じてしまうかもしれません。
汚れると見た目だけではなく、皮膚への影響なども心配されますから、
とにかくこまめに手入れをし、清潔に保つことが大切です。
愛らしいぬいぐるみのような容姿を保つためには、
それなりの労力が必要になってくるのです。
本当にその犬を飼うことは可能ですか?
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あこがれの犬種や一目惚れした犬種と暮らしてみたいという気持ちはわかります。
たとえ一番はじめのきっかけが「見た目がかわいいから」という理由だったとしても、
その犬に対するきちんとした知識を身につけ、
日々の努力を惜しまず実際に実行することができるとしたならば、
どんな犬でも幸せなドッグライフを送ることは可能でしょう。
しかしながら、少しでも不安に感じたり、無理だと思うのであれば、
その犬を飼うことはあきらめたほうが良いかもしれません。
当たり前ですが、犬は飼い主を選べません。
迎え入れた犬を幸せにするのも、不幸にするのも、
全て飼い主次第なのです。
まずは、飼いたい犬に対する知識を蓄え、
本当に自分にその犬を飼うことは可能なのかをしっかりと検討しましょう。
可愛らしい見た目という上辺だけではなく、
「その犬がどういった性質を持っているのか」
「どのような病気にかかりやすいのか」
「どのようにしてその見た目の可愛らしさは保たれるのか」
等を深く知ることによって、本当に飼いたい犬なのかも見えてくるでしょう。
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