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バーニーズマウンテンドッグこそが真の破壊王

この記事の目次

バーニーズマウンテンドッグはその名の通り、
スイスの山岳地帯で荷物を引いたり家畜を追っていた歴史のある、
ガッチリとした体が特徴の犬
です。

大型犬を飼いたいと思う人が一度は候補として考える犬種の一つでもありますが、
その選択には慎重のうえにさらに慎重を期さなければいけません。

バーニーズはなかなか大人にならない

通説として語られることに、
「犬は成犬になると落ち着いてくる」というものがありますが、
バーニーズの場合はまったくこれにあてはまりません。

コロコロとぬいぐるみのように可愛らしい子犬は生後5ヶ月には20kgを越し、
容易には抱っこできなくなりますが、やることは子犬そのままです。

その結果、家の中の家具や扉を破壊することなど
バーニーズの場合はまったく珍しくもなく、
飛びつかれた飼い主が転んでケガをすることさえあります。

そしてそれはやがて体重が50kgを越すような成犬になっても変わりません。

相変わらず元気いっぱいに遊びまわり、
はしゃいで周囲のものを次々に破壊していくことでしょう。

早く成犬としての落ち着きがほしいと願っても、
バーニーズが年齢によって大人しくなるのはおそらく5~6歳を過ぎてからになります。

こんな元気がありあまるほどのバーニーズですから、
早いうちからきちんとシツケをしておかないと、
散歩の最中に引きずりまわされてしまうことになるでしょう。

それでも人気があるのはなぜなのかを考える

これほどまでに元気過ぎて手を焼くことが予想されるバーニーズマウンテンドッグですが、
それでも1度バーニーズと暮らした人は再びバーニーズを選びたくなるようです。

それはなぜかと言えば、ひとえにバーニーズが
どこまでも飼い主を深く愛する犬だからなのでしょう。

大好きな飼い主を喜ばせるためなんら何でもする!
――バーニーズにはそう感じさせる行動がしばしば見られるのです。

そのため、本当は寒いところの方が得意な犬ではありますが、
基本的には室内飼育の方が精神的に安定させられることは間違いありません。

しかし健康面を考えたら、冬の寒さには絶対にあてなければいけない犬種でもあるのです。

バーニーズを選ぶなら覚悟しなければいけないこと

バーニーズマウンテンドッグは、はっきり言えば短命の犬種です。

もちろん例外的に長生きする個体もいるでしょうが、
10歳を迎えずに亡くなることも珍しくありません。

愛犬との別れは身を切られるほど辛いものですから、
それが思ったよりも早く訪れることを覚悟しておかなければいけないのです。

10年は長いと思われるかもしれませんが、
家族の一員として犬が暮らしていた場合、10年なんてあっという間です。

そういった諸々の条件をよくよく考えたうえで、
それでもバーニーズがいいと決めたなら、
ドアを破壊されても大爆笑できるような気持ちで迎えるのが一番です。