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ズッキーニを切ろうとすると並んで待つ犬たち

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我が家のワンコたちがまだ若かった頃、オヤツ代わりにキュウリやリンゴ、桃などをあげることがありました。
リンゴや桃は甘味があるので犬にとっても美味しい食べ物のはず。
しかし、キュウリに関してはどうなんだろう?というこちらの疑問などどこ吹く風。
ワンコ達はそれは嬉しそうにキュウリをシャクシャクと咀嚼していたものです。

しかし全メンバーがシニア犬となった今。
もうキュウリをおやつとして食べさせることはありません。
いまのワンコ達にキュウリなんて食べさせたら、間違いなく消化不良を起こして嘔吐してしまいますから。

いまだにキュウリに群がる犬たち

キュウリをあげなくなってから、すでに4年以上が経過したでしょうか。
それでも、いまだに料理をするためにキュウリを冷蔵庫から取り出すと、犬たちがササっと近寄ってくるんですよね。
そしてまな板に乗せて包丁で切るたびに、犬たちの期待値がどんどん高まっていくのです。

もちろん、もう絶対にキュウリをあげることはありません。
しかし、あまりにも期待されている中でキュウリを刻んでいると、なんだか悪いことをしている気分になるのはなぜでしょうか。
目を合わせたら負けだ――。
犬たちのほうを絶対に向かないようにしていますが、犬達の熱い視線が手もとに突き刺さってくるのは本当に困りものです。

これ、キュウリじゃなくてズッキーニですけど…

さて、そんなある日のこと。
野菜たっぷりパスタでも作ろうかと思い立ち、ズッキーニを冷蔵庫から取り出したときのことです。
それまでは寝床でぐっすり眠っていたはずのワンコ達が、あれよあれよという間に足下に集まってくるではないですか。
そして、ひたすら熱い視線を私の手元に注いでいます。

・・・これ、キュウリじゃなくてズッキーニなんですけど。
でも、確かに見た目としてはかなり似ていますよね。

ズッキーニとキュウリ。
考えてみれば、ワンコ達は大根を取り出しても、ゴボウを取り出してもこんなふうに集まってくることはありません。
しかし、ズッキーニにはものすごく反応するんですよね。
これはつまり、ワンコ達は野菜の形状をちゃんと把握している、ということにならないでしょうか。

私たち人間が思っている以上に、犬はもしかしたら「物の形」をちゃんと認識しているのかもしれません。

我が家のワンコたちが食べたがる果物と食べたがらない果物

そう言えば、果物に関しても同じようなことが。
かつてワンコ達にリンゴや桃をあげるとき、必ず包丁で皮をむいてから差し出していました。
それが原因なのか、マンゴーの皮を剥くときにも、ワンコ達は必ず近寄ってくるんですよね。
ところが、ミカンやオレンジなどの皮を剥いても、ワンコ達はまったく近寄ってこようとはしません。

この差はいったいなんなのでしょうか。
もしかしたら、犬は基本的に柑橘系のにおいを好まないため、鼻で判断している可能性はあります。

しかし、もう一つの可能性。
それは、皮を剥くときに包丁を使うか、使わないか。
ひょっとしたら、包丁で皮を剥く果物は自分達ももらえるもので、包丁を使わない果物はもらえない、という判断をしているのかも・・・。

まったくもって犬達の観察眼はあなどれません。

番外編のトマト

ちょっと大き目のトマトを手に持つと、オモチャ大好きのミニチュアシュナウザーは、ほぼ必ずといっていいほど近寄ってきます。
ところが食べたいからではありません。
目で「投げろ」と訴えかけてくるんですね。
要するに、トマトをボールと間違えているのです。
うーん、確かに似ているといえば、似ているような・・・。

それにしても、犬ってやつは、本当によく見ている生き物だと思いませんか?
ちょっと間違えているあたりはご愛嬌ということで。