緩く巻いた首輪には危険がいっぱい
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首輪をしているとなんだか苦しそうだから、
ウチはゆるく巻いてあげることにしているんです――
と言う飼い主は意外に少なくありません。
まあ、言わんとすることはわかります。
きつく巻けば首がしまって苦しいだろうから、
緩く巻いてあげれば楽だろう、ということなのでしょう。
しかし、この緩く巻かれた首輪というものは、実はかなり危険な場合があるのです。
ゆるゆるにした首輪はケガの元
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犬は後ろ足で体のあちらこちらをかく生き物です。
この時、首輪がゆるゆるにしてあると隙間に足が入ってしまうかもしれません。
そして無理に引き抜こうとすることで
股関節や膝関節を痛めてしまうことがあるのです。
足が抜けなくなってもそのままじっとしていてくれたらまだマシですが、
ワンちゃんによってはパニックになり、無理矢理なんとかしようとする子がいます。
それにより関節がダメージを受けたり、爪を傷めてしまうのです。
また、犬が下を向いた時に首輪がゆるいと口先に引っかかってしまうことがあり、
足を引っ掛けた時と同様に危険です。
適正な巻き方とは?
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だからと言って、もちろん首輪をぎゅうぎゅうに巻く必要はありません。
ゆるくもなく、きつくもなく。それが一番安全な巻き具合です。
つまり、子犬に首輪をさせたなら、
成長とともにサイズが変わっていくものだということを常に念頭に置き、
安全な巻き具合であるかを日々確かめなければいけないのです。
ですから、成犬になった時にもそのまま使えるようにと、
子犬には大き過ぎる首輪を
すぽっとかぶせてしまうような使い方は絶対に避けるべきです。
前述のように足や口先を挟んでしまうだけでなく、
重量的にも大き過ぎる首輪は幼い子犬にとってストレスになりかねません。
その時々のサイズにちょうどよい首輪を用意するべきなのです。
緩い首輪は散歩の時にも危険
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首輪を緩く巻いて散歩に出ることも危険な行為です。
うちの犬はぐいぐい引っ張るから多少緩くても問題ない、
などと考えているとしたら、それは大間違いです。
犬はどんな場面で突然頭を下げ、イヤイヤをして踏ん張るかわかりません。
この時無理矢理歩かせようと引っ張った場合、
ゆるい首輪はいとも簡単にスポっと抜けてしまうことでしょう。
これにより犬が突然駆け出してしまい、いなくなってしまうことだってあるのです。
放っておいてもそのうち帰ってきますよ、だって犬には帰巣本能があるんだから……。
と言っていられたのは100年近く前のことでしょうか。
現代は車社会であり、よほどの山奥にでも行かない限り
自動車事故の危険性はどんな場所であろうとつきまといます。
犬の首輪は犬の安全を守るための大切なツールです。
そのツールをきちんと活かすためにも、正しい巻き方をしなければいけません。
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