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脂質は犬にとって大切な栄養素の一つ

この記事の目次

犬が必要とする五大栄養素は多い順から
タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルです。

つまり、脂質はそれなりに摂取しなければいけない栄養素の一つなのですが、
脂質=太るというイメージのせいか、
犬の食事において必要以上にカットされてしまいがちです。

脂質なら何でもいいというわけではありませんが、
良質な脂質は犬にとって消化吸収しやすいエネルギーの元ですから、
正しく与えてあげましょう。

ドッグフードのバランスを壊さないように

総合栄養食としてのドッグフードを食べさせている場合は、
原材料の中に脂肪や油脂が含まれているため、
別途脂質を与える必要はありません。

むしろ、喜ぶからといってバターなどを食べさせていると、
それこそカロリーオーバーになってしまいます。

それどころか、バターは飽和脂肪酸ですから
人間で言うところの成人病を引き起こすリスクが高くなってしまうでしょう。

犬はバターやラードが大好きですが、
あえて与えることはやめておいた方がよさそうです。

手作り食における脂質

手作り食を食べさせている場合は、脂質を何で補うかは重要な部分です。
もしタンパク質の材料として肉類を与えるとしたら、
そこに脂身が多くついているのであれば、
ある意味脂質は充分に足りているということになるでしょう。

しかし、動物性の脂肪より植物性の方が体にとって良いことは犬も人も同じです。
となると、肉類の脂身は出来る限り削ぎ落とし、
新たに良質な植物性の油脂を加えた方が良い
ことは間違いありません。

犬は肉の脂身が大好きですから、時々だったら食べさせてもいいでしょう。
しかし、毎日の食事としては脂質は植物性のものを摂取させることをおすすめします。

どんな油脂ならOK?

植物性の油脂といってもいろいろな種類があり、
どれを選べばいいのか迷うことになるでしょう。

積極的に摂りたいのは不飽和脂肪酸を含む油脂です。
不飽和脂肪酸はオメガ3、オメガ6、オメガ9にカテゴライズされ、
このうち犬にとって有効なのはオメガ3とオメガ6です。

オメガ9は人間の体にとっては有効なのですが、
犬の体内ではそこまでの有効性は期待できない
ようです。
しかし、悪い影響があるわけではありませんので、
オメガ9を使用しても問題はありません。

オメガ3とオメガ6について
  • オメガ3
    アレルギー、炎症等の抑制効果あり。さらに血栓の予防と血管の拡張効果が期待できる最も摂取したい油。亜麻仁油、エゴマ油、しそ油、魚油など。
  • オメガ6
    コレステロール低下の作用あり。過剰摂取すると善玉コレステロールまで減らす可能性があるので使用量に注意。紅花油、大豆油、綿実油、ひまわり油、ゴマ油、グレープシードオイルなど。

※なお、オメガ9として代表的なものはオリーブ油、キャノラー油などです。