白い毛色の秋田犬がほしいと思ったら
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日本人は白い毛の動物を大切にする傾向があります。
白い狐、白い蛇、そして白い犬も神の使いとして表現されていますよね。
某携帯電話会社のCMで白い犬が使われていて、
あれは日本人を侮辱するためだ、などと噂が流されているようですが、
日本人にとって白い毛の犬は尊いものなのですから、
変な都市伝説に振り回される必要はないのでしょう。
ところでその白い毛ですが、両親の毛色によって同じ白でも違いがあることをご存知ですか?
秋田犬における白毛
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秋田犬の毛色は「赤」「虎」「白」が基本になります。
ここではアメリカンアキタは別種として考えますから、
日本の秋田犬を想像してください。
基本の毛色は3色であっても、それぞれにバリエーションが存在します。
例えばオレンジがかった茶色からベージュに近い薄茶まで、
血統書における毛色の記載は「赤」となります。
同様に、赤毛に虎柄があっても、黒と白のコントラストがくっきりとしていても、
同じように「虎」となるわけですね。
そして「白」についても同様に違いがあるのです。
一方はまさしく純白と呼ぶにふさわしい白。
そしてもう一方は薄っすら黄色がかってみえる、白というより薄いクリーム色。
これは、主に親犬の毛色、さらにはその先にいる先祖の毛色によって左右されます。
美しい白か、顔の良い白か
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純白と呼ぶにふさわしい白毛の場合、
その両親はおそらく父母ともに虎毛の確率が高いでしょう。
それも黒と白のコントラストがくっきりとしている虎の秋田です。
そしてクリームがかった白、
もしくはところどころ黄ばんだような色がのっている白毛の場合は、
両親もしくは片方の親に赤が混ざっていることが多いのです。
それなら、虎と虎の組み合わせから生まれた白がいいに決まっている!
と思われがちですが、一概にそうとも言い切れません。
なぜなら秋田犬の顔立ちは、一般的に赤の方が
「美犬」と呼ばれる顔立ちになりやすいからです。
虎は被毛が豊かで美しいのですが、
顔はどちらかというとゴツイ感じになりがちです。
もちろん、ゴツイ顔の秋田が好みの人だっているでしょうが、
一般受けするのはどうしてもスッキリ系の赤の顔立ちが多いのです。
どちらにしても毛の勢いはやや劣る
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赤系、虎系どちらの血をひいていても、秋田犬の白毛は柔らかくなりやすく、
毛に勢いが出にくいのが特徴の一つです。
そのため、同じ体格だったとしても、被毛が豊かな虎毛と並んで立つと、
どうしても迫力不足であるとジャッジされやすいようです。
しかし、展覧会に出陳するのでなければそこまで気にする必要はありません。
また、白い毛の秋田犬はどうしても黒の色素が薄くなりやすく、
特に寒い季節になると鼻の色素がぬけて赤っぽくなってしまうことがあります。
ですから白い毛の秋田犬を飼いたいと思ったら、
そういうことも踏まえたうえで検討した方がよいでしょう。
顔は赤系のように美しく、純白の白い毛をしているのに
黒い色素はしっかりと乗っていて、毛に勢いのある秋田犬がほしい!
そんな要望を聞くこともありますが、
それだけのクオリティーを持つ子犬がいたとしたら、
まず展覧会犬舎が外へは出さないでしょう。