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チャイニーズクレステッドドッグには2種類ある

この記事の目次

チャイニーズクレステッドドッグといえば、
頭と足先にしか毛が生えていないイメージをもつ人が多いのではないでしょうか。

実際には上記のようなヘアレスだけではなく、
パウダーパフと呼ばれるロングコートタイプがいます。

ヘアレスで毛深い子のことをヘアリーヘアレスという呼び方をすることもありますが、
血統書には「H(ヘアレス)」もしくは「P(パウダーパフ)」のどちらかが記載されることになります。

人気が高いのはヘアレスだが…

チャイニーズクレステッドドッグというと無毛のイメージが先行するためか、
出来るだけ毛が少ない個体を希望する人が多いようです。

そのため、本来は毛深くて背中のあたりまでびっしりと毛の生えている子の毛を剃ることで、
よりヘアレスに見せようとしている場合もあります。

そんな人気のヘアレスですが、ヘアレスを生み出すために
ヘアレスとヘアレスの交配をすることで、様々な弊害が生じています。

一つには欠歯の問題で、ヘアレスには歯の数が足りない個体が多く見られます。

ただ歯数が少ないだけならいいのですが、
エナメル質が貧弱であったり歯周病になりやすかったりと、良い方向には作用していません。

歯の数が足りない、歯が抜けやすいということは、
隣り合う歯の支えがないことを意味しますので、
抜け始めると1本では済まないことさえあるのです。

珍しい犬が欲しいからという理由だけで出来るだけ毛の少ない個体を選ぼうとすると、
遺伝子的に弱い因子を引き継いでいる可能性が高いことを忘れてはいけません。

パウダーパフの毛は信じられないほど美しい

一方、パウダーパフはヘアレスに比べると
体の欠損が少ないことが一つのメリットと言えるかもしれません。

さらにパウダーパフの毛はシルキーで美しく、
その触り心地の良さには驚くべきものがある
のです。

ただし、パウダーパフの残念なところは、
詳しい人でなければチャイニーズクレステッドドッグだと
わかってもらえない
ところなのではないでしょうか。

しかし、がっかりすることはありません。

パウダーパフの毛を長くきれいに伸ばし、頭部の毛を真ん中分けにして垂らすと、
まるで小さなアフガンハウンドかと思うほど美麗な姿に変身します。

もちろん、短めにカットしても可愛らしい犬ですから、
チャイニーズクレステッドドッグの魅力が
ヘアレスだけではないことをもっと知ってほしいと思います。

他の犬とケンカをしたがらないが、弱いわけではない

チャイニーズクレステッドドッグは総じて他の犬との争いを好みません。

かといっておとなしいわけではなく、
明るく活発で木登りをしてしまう個体も多く見られます。

おとなしいイメージで選んでしまうと、
あまりの元気ぶりに手を焼くことになるかもしれません。

しかし無駄吠えが多い犬種ではありませんので、
飼いやすい性格をした犬であることは間違いないでしょう。