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ミニチュア・ブルテリアは個体によってかなりばらつきがある

この記事の目次

ミニチュア・ブルテリアは小型犬の部類に含まれることが多いですが、
実際には中型犬ぐらいの個体が多く見られます。

つまり、それだけ個体にばらつきがあるということを、
まずは理解しておかなければいけません。

個体によってかなり性質に差がある

おどけたような顔と筋肉質のガッチリとした体
ブサ可愛いと人気のあるミニチュア・ブルテリアです。

しかし、その歴史はブル・テリアを小型化して作出されたもので、
おもに闘犬やネズミの駆除などに使われていました。
そこからもわかるように、決して基本的には穏やかな犬ではありません。

闘犬が禁止された後、家庭犬としてふさわしくなるように改良を重ねてきて
今に至るわけですが、それでもその過程がかなり試行錯誤してきたせいで、
現在においても質にかなりのばらつきがあることは否めないのです。

強い攻撃性をいまだに残したものもいれば、
攻撃性が失われたかのように見える穏やかな個体まで存在します。

しかし、気をつけなければいけないのは、
攻撃性がゼロのように見えていた個体でも、
何かのきっかけで突然切れることがある、
という点でしょう。

しかし、ミニチュア・ブルテリアを説明する内容の中には、
「ひょうきんで明るく遊び好き」という点ばかりをクローズアップしたものが目につきます。

そこを否定するつもりはありませんが、
「しかし攻撃性も併せ持つ可能性を忘れてはいけません」
本来は付け加えるべきではないでしょうか。

犬の初心者にはかなりハードルが高い

そういった安易な犬種説明と、マンガのキャラクターのような容姿から、
初めて犬を飼うのにミニチュア・ブルテリアを選ぶケースが多々あります。

しかし、本来持っている気質を考えたら、
ミニチュア・ブルテリアは決して飼いやすい犬ではありません。

シツケに関しては、きちんとトレーニングをすれば
かなりコントロールのきく犬種ではありますが、
決して訓練性能が良いわけではないのです。

そのため、ある程度犬との暮らしになれた人が、
間合いの取り方を理解したうえで教えていかないと、
この犬種はなかなか言う事を聞かないでしょう。

また、とても賢い犬種ではありますが、
その賢さは人間の命令を聞きたがるタイプのものではありません。

そういった頑固な性格も理解したうえで選ばないと、
ミニチュア・ブルテリアの本来もつ魅力と能力を引き出すことはできないでしょう。

独特の体質にも注意

ミニチュア・ブルテリアはその犬種の歴史から、痛みにかなり強い体質をしています。

そのため、犬同士でケンカになると、
ちょっとやそっと噛まれたところで引き下がらないため、
時にはかなりの大怪我につながることがあります。

また、遊んでいるうちにケガをしてもあまり気にしないため、
ケガを悪化させてしまうこともしばしばです。

被毛の手入れ自体はそれほど必要ありませんが、皮膚が敏感な個体が多いので、
食べるものや身につけるものの素材には注意した方がよいでしょう。

こういった点から考えても、やはりミニチュア・ブルテリアは
ある程度犬との生活に慣れている人や、
この犬種が好きで好きで仕方がない人だけが選ぶべきなのです。