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ビビったと思われたくない犬のキモチ

この記事の目次

追いかけられたくて仕方のないシュナウザー

我が家のミニチュアシュナウザー2匹のうち、1匹は鬼ごっこが大好きです。

相手が人間であろうが犬であろうが、
とにかく自分を追いかけてきてもらって逃げ回りたいようです。

ですから他の犬がオモチャで遊んでいるとそれを奪って逃走し、
「さあ、追いかけてきて!」とばかりにオモチャを加えたまま
少し離れた位置で振り返り、キラキラした目で相手をじっと見つめるのです。

それに乗ってもらえた場合は楽しい追いかけっこが始まるわけですが、
たいがいの場合は他の犬達にウンザリとした顔をされてしまいます。

「また始まったよ」とばかりに無視されるので、
結果シュナウザーはオモチャを加えたまま一人ポツンとたたずむことに。

なんだかその姿が哀れなので、仕方なく人間が追いかけてやると、
とたんに嬉しそうな顔で「つかまえてごらんなさ~い!」と駆け出していきます。

正直めんどくさっ!と思わないでもないのですが、
あまりにも楽しそうなので何度かつきあってやると、嬉々として逃げ回ります。

しかし、若干運動神経の鈍い犬なので、
わりと簡単に追い詰められてしまうのが悲しいところでしょうか。

そしてそんな時に焦って方向転換しようとすると、
ポトリとオモチャを取り落としてしまうことも。
すると、その途端目を泳がせて妙に平静を装おうとするのです。

その姿はまるで「遊んでほしそうだったから仕方なく相手してあげたけど、
忙しいからもう終わりにしてちょうだい」
とでも言っていそう。

コラ待てっ!一人で空回りしてるお前が哀れだから
相手してやったのはコッチでしょうが!!と素でツッコミたくなるほど
シラっとした顔をするのです。

そして余裕のある態度で自分の寝床に入っていくと
「いつまでも遊んでなんかいられない」とばかりに冷めた目で
こちらを見ながらゴロリと横になる始末。

こういうヤツだから、他のメンバーに遊んでもらえないのかもしれませんね。

犬も恥ずかしがる?

こんな風に、犬達は何かに失敗した時などに恥ずかしがったり、
ビビってると思われたくないのではないか?

と感じることがあります。

犬には恥じるという感情はない――とも言われていますが、
それは人間の感覚による恥ずかしというレベルであり、
犬には犬にとっての「恥ずかしい」があるのかもしれません。

人間はなんでもかんでも「学術的にはこうだ」
と理論付けようとするところがありますが、犬と暮らすうえでの感情は、
そんなものに裏づけされる必要はないのかもしれません。

犬と人間が暮らす一つの群れの一員として、
自分が感じているその感覚
が正しいのではないでしょうか。
もちろん、カーミングシグナルを間違って捉えてしまうことは
避けるべき
だとは思いますが…。